シティポップはどんな音楽?
かなり大雑把に表現すれば、シティポップの名前のとおり”都会的な雰囲気を感じる洗練された音楽“って感じです。
序文でも記しましたが、対象になる曲やアルバムは主に1970年中頃から1980年代に発売されたもので、当時アーティスト達が海外の音楽に触発されて、演奏技術はもちろん作曲、アレンジ、レコーディング技術までレベルアップさせた作品群です。
ロック、ポップス、フォーク、ソウル、ジャズ、ボサノバ等多彩な音楽ジャンルのエッセンスを吸収した曲調も大きな特徴で、よってジャンルの幅広さからきっちりとした定義はありません。
シティポップ隆盛期の時代背景
数々のシティポップの名盤が生まれた1980年前後のトレンドを振り返ると、まずファッション関係では、ハマトラ(*1)、アイビールック、西海岸ファッション等が流行しました。
娯楽では、ディスコやインベーダーゲーム(*2)、貸しレコード店などが大流行した時代です。
ディスコイメージ
インベーダーゲーム
音楽に直結するハード面では、ミニコン(*3)やウォークマンが登場して音楽の楽しみ方が一気に広がりました。
ウォークマン
レコードに代わるCDが発売されたのも1981年です。
当時の日本の音楽シーンは、洋楽のトレンドになっていたAOR(アダルト オリエンテッド ロック)というジャンルのお洒落で都会的で洗練されたサウンドに大きな影響を受けました。
そうして生まれてきた作品は雰囲気が共通する要素が多く、シティポップはジャパニーズAORと表現することもできると思います。
(*1)横浜元町周辺の女子大生から広がった女性版アイビールック
(*2)画面上から迫ってくるインベーダーキャラをコントローラーで銃を動かし撃ち落とすゲーム
(*3)レコード、カセットのプレーヤー、チューナー、イコライザー等が小型で一体型になったミニコンポ
これだけは外せない!
シティーポップ入門編
シティポップブームの先駆けになった楽曲と言えば、まず竹内まりやの”PLASTIC LOVE”(1984年アルバムVARIETY収録)と松原みきの”真夜中のドア〜Stay With Me”(1980年アルバムPOCKET PARK収録)が挙げられます。
いずれも近年YouTubeで拡散され世界的に注目を集めました。
それではそれ以外の、これは外せない!シティポップの名盤の数々を個人的主観でご紹介していきます。
- 大滝詠一 / A LONG VACATION
- 山下達郎 / FOR YOU
- 佐藤博 / awakening
- 大貫妙子 / SUNSHOWER
- 吉田美奈子 / LIGHT’N UP
- 寺尾聡 / Reflections
- 松任谷由美 / PEARL PIERCE
- 尾﨑亜美 / Stop Motion
- 杏里 / Heaven Beach
- 鈴木茂 / LAGOON
- EPO / DOWN TOWN
- 村田和人 / ひとかけらの夏
- 南佳孝 / SOUTH OF THE BORDER
- ラジ / Heart To Heart
いずれもシティポップの雰囲気をばっちり感じられる名盤です。
また、これらのアーティストは他のアルバムも評価の高い作品がたくさんありますので要チェックです!
中級編、
ちょっとコアなシティポップ名盤
知名度が低いと言ったらファンの方から怒られそうですが、これも絶対に外せないアーティストやアルバムがたくさんあります。
例えばブレッド&バターの”MONDAY MORNING”や”Pacific”は海辺のドライブなんかのお供にぴったりです。
濱田金吾の”midnight cruisin”や松下誠の”FIRST LIGHT”のアーバンテイストたっぷりのサウンドも最高です!
間宮貴子の”LOVE TRIP”も外せないし、意外なところでは、ブルーライトヨコハマでお馴染みのいしだあゆみがティンパンアレーと組んだ”アワー コネクション”も全く古さを感じさせない仕上がりです。
まだまだありますよ!
数々の名盤にキーボーディストとして関わり、アレンジャーとしても有名な井上鑑の”PROPHETIC DREAM”は計算されたさすがのサウンド。
松原正樹、今剛、林立夫ら凄腕のスタジオミュージシャンで結成されたパラシュートの”Sylvia”も最高にカッコいいです!
おっと惣領智子の”City Lights by the Moonlight”を忘れるところでした。
これを知っていたら玄人級、
隠れた名盤
いよいよ上級者編です。
シティポップマニアの方には普通かもしれませんが、おそらく大多数の方が聴いたことがないと思われる作品やアーティストをご紹介します。
まずはじめにご紹介するのは、東北新幹線の”THRU TRAFFIC”です!
なんでバンド名が東北新幹線??ですよね。
名前の由来は鉄道好きだからではなく、デビューアルバム発売の年に東北新幹線が開業したからとのことらしいです。
八神純子のバックバンドのギターとキーボードメンバーが結成した男女デュオグループです。
内容はバンド名を変えた方がいいんじゃない?と思えるほどお洒落なサウンド満載。長らく幻の名盤としてマニアの間で評判でしたが、シティポップブームのおかげで再リリースされました。
続いて女性シンガー池田典代の”DREAM IN THE STREET”のご紹介です。
あの山下達郎が作曲、ギター、コーラスで関わり、鈴木茂、佐藤博、大野克夫、松岡直也、小原礼等錚々たるメンバーがレコーディングに参加したことでもその筋では有名な実力派。
アルバム同名曲はこれぞシティポップ!と言える仕上がりです。
他にも岩渕まことの”Super Moon”やAMYの”AMY”、BEERSの”MISTRESS”、KAORUの”JUST MY FEELING”など入手困難だったアルバムが続々と再リリースされています。
シティポップブーム バンザーイって感じです!
まとめ
ここまでシティポップの名盤の数々をご紹介してきましたが、改めて言えることは、いい音楽は時代を経ても残っていくものだということです。
ブームの先駆けは若者層でしたが、当時青春時代を過ごしたリアル層も懐かしさだけではなく、音のクオリティの高さを再評価してまたハマったという方も多いと聞きます。
音楽を楽しむ環境がパッケージからサブスク配信へと変わりつつある中、その半面、レコードやカセットテープで音楽を楽しむ層が増えてきている現象もあったりと中々面白い状況だと感じています。
レコードプレーヤー
いずれにしても、音楽が皆様の生活の一部であり続けますように希望します。
シティポップはどんな音楽?
かなり大雑把に表現すれば、シティポップの名前のとおり”都会的な雰囲気を感じる洗練された音楽“って感じです。
序文でも記しましたが、対象になる曲やアルバムは主に1970年中頃から1980年代に発売されたもので、当時アーティスト達が海外の音楽に触発されて、演奏技術はもちろん作曲、アレンジ、レコーディング技術までレベルアップさせた作品群です。
ロック、ポップス、フォーク、ソウル、ジャズ、ボサノバ等多彩な音楽ジャンルのエッセンスを吸収した曲調も大きな特徴で、よってジャンルの幅広さからきっちりとした定義はありません。
シティポップ隆盛期の時代背景
数々のシティポップの名盤が生まれた1980年前後のトレンドを振り返ると、まずファッション関係では、ハマトラ(*1)、アイビールック、西海岸ファッション等が流行しました。
娯楽では、ディスコやインベーダーゲーム(*2)、貸しレコード店などが大流行した時代です。
音楽に直結するハード面では、ミニコン(*3)やウォークマンが登場して音楽の楽しみ方が一気に広がりました。
レコードに代わるCDが発売されたのも1981年です。
当時の日本の音楽シーンは、洋楽のトレンドになっていたAOR(アダルト オリエンテッド ロック)というジャンルのお洒落で都会的で洗練されたサウンドに大きな影響を受けました。
そうして生まれてきた作品は雰囲気が共通する要素が多く、シティポップはジャパニーズAORと表現することもできると思います。
(*1)横浜元町周辺の女子大生から広がった女性版アイビールック
(*2)画面上から迫ってくるインベーダーキャラをコントローラーで銃を動かし撃ち落とすゲーム
(*3)レコード、カセットのプレーヤー、チューナー、イコライザー等が小型で一体型になったミニコンポ
ディスコイメージ
インベーダーゲーム
ウォークマン
これだけは外せない!シティーポップ入門編
シティポップブームの先駆けになった楽曲と言えば、まず竹内まりやの”PLASTIC LOVE”(1984年アルバムVARIETY収録)と松原みきの”真夜中のドア〜Stay With Me”(1980年アルバムPOCKET PARK収録)が挙げられます。
いずれも近年YouTubeで拡散され世界的に注目を集めました。
それではそれ以外の、これは外せない!シティポップの名盤の数々を個人的主観でご紹介していきます。
- 大滝詠一 / A LONG VACATION
- 山下達郎 / FOR YOU
- 佐藤博 / awakening
- 大貫妙子 / SUNSHOWER
- 吉田美奈子 / LIGHT’N UP
- 寺尾聡 / Reflections
- 松任谷由美 / PEARL PIERCE
- 尾﨑亜美 / Stop Motion
- 杏里 / Heaven Beach
- 鈴木茂 / LAGOON
- EPO / DOWN TOWN
- 村田和人 / ひとかけらの夏
- 南佳孝 / SOUTH OF THE BORDER
- ラジ / Heart To Heart
いずれもシティポップの雰囲気をばっちり感じられる名盤です。
また、これらのアーティストは他のアルバムも評価の高い作品がたくさんありますので要チェックです!
中級編、ちょっとコアなシティポップ名盤
知名度が低いと言ったらファンの方から怒られそうですが、これも絶対に外せないアーティストやアルバムがたくさんあります。
例えばブレッド&バターの”MONDAY MORNING”や”Pacific”は海辺のドライブなんかのお供にぴったりです。
濱田金吾の”midnight cruisin”や松下誠の”FIRST LIGHT”のアーバンテイストたっぷりのサウンドも最高です!
間宮貴子の”LOVE TRIP”も外せないし、意外なところでは、ブルーライトヨコハマでお馴染みのいしだあゆみがティンパンアレーと組んだ”アワー コネクション”も全く古さを感じさせない仕上がりです。
まだまだありますよ!
数々の名盤にキーボーディストとして関わり、アレンジャーとしても有名な井上鑑の”PROPHETIC DREAM”は計算されたさすがのサウンド。
松原正樹、今剛、林立夫ら凄腕のスタジオミュージシャンで結成されたパラシュートの”Sylvia”も最高にカッコいいです!
おっと惣領智子の”City Lights by the Moonlight”を忘れるところでした。
これを知っていたら玄人級、隠れた名盤
いよいよ上級者編です。
シティポップマニアの方には普通かもしれませんが、おそらく大多数の方が聴いたことがないと思われる作品やアーティストをご紹介します。
まずはじめにご紹介するのは、東北新幹線の”THRU TRAFFIC”です!
なんでバンド名が東北新幹線??ですよね。
名前の由来は鉄道好きだからではなく、デビューアルバム発売の年に東北新幹線が開業したからとのことらしいです。
八神純子のバックバンドのギターとキーボードメンバーが結成した男女デュオグループです。
内容はバンド名を変えた方がいいんじゃない?と思えるほどお洒落なサウンド満載。
長らく幻の名盤としてマニアの間で評判でしたが、シティポップブームのおかげで再リリースされました。
続いて女性シンガー池田典代の”DREAM IN THE STREET”のご紹介です。
あの山下達郎が作曲、ギター、コーラスで関わり、鈴木茂、佐藤博、大野克夫、松岡直也、小原礼等錚々たるメンバーがレコーディングに参加したことでもその筋では有名な実力派。
アルバム同名曲はこれぞシティポップ!と言える仕上がりです。
他にも岩渕まことの”Super Moon”やAMYの”AMY”、BEERSの”MISTRESS”、KAORUの”JUST MY FEELING”など入手困難だったアルバムが続々と再リリースされています。
シティポップブーム バンザーイって感じです!
まとめ
ここまでシティポップの名盤の数々をご紹介してきましたが、改めて言えることは、いい音楽は時代を経ても残っていくものだということです。
ブームの先駆けは若者層でしたが、当時青春時代を過ごしたリアル層も懐かしさだけではなく、音のクオリティの高さを再評価してまたハマったという方も多いと聞きます。
音楽を楽しむ環境がパッケージからサブスク配信へと変わりつつある中、その半面、レコードやカセットテープで音楽を楽しむ層が増えてきている現象もあったりと中々面白い状況だと感じています。
いずれにしても、音楽が皆様の生活の一部であり続けますように希望します。
レコードプレーヤー